活字をこえて

製本と修繕を習っています。本に関することや考えたことの記録。

20190114【製本修行】今年最初の製本修業

(1冊目を仕上げてからも、新しい修繕に2回行ってますが、それぞれワークショップのお客さんとお話ししながらだったため、こわしと綴じで終わってました)

お師匠がせっかちなので、今4冊同時に進んでます。
今日は3冊分綴じ、うち1冊は2束綴じを習いました。もしかしたら空間把握能力が必要なんじゃないかな…お裁縫が苦手なのももしかしたらそれが理由…?
きれいに三カ所、二カ所と糸がかがるのはけっこう楽しいです。
ここで2時間。f:id:gotandakunio:20190114180709j:plain

そして4冊文の見返しの紙を決める。
ガリバーだけは元の見返しを補修して使うことにしました。
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あと最近手に入った古い着物の柄を見せていただきました。
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これなんかは花街の芸妓はさんの着物の裏地だったのではないかと。蜘蛛の巣のように男(お客)を掴まるとか…粋!
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そしてこれは娘さんが幼いときのお着物だったそう、紅白鮮やかでモダンな配色。
そしてなんとこの着物は、小さいノートにするにはもったいないほどの大柄がありました。
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お父様が絵師だったというお師匠は絵付けのことまで詳しく、金の縁取りをするだけの職人さんもおられたとか。
着物を着る身としては、こわしてしまうのはもったいないなあと思うけど、着る人がないということなら二束三文で引き取られるより素敵なノートに生まれ変わる方がいいよね。

興味深いお話しをたくさん聞けて、4時間!
次は背固めと表紙作りまでいけるかな。